【2025年】京都を軸に日本のインバウンド情勢を解説


【2025年】京都を軸に日本のインバウンド情勢について解説致します。
本記事の内容
・ 【最新データ速報】2025年、過去最高を更新する訪日外国人観光客数:京都のインバウンド市場を牽引する国籍と消費動向
・ 円安と体験型消費で加速するインバウンド:多様化する旅行者のニーズと京都ならではの魅力
・ オーバーツーリズムは新たな局面へ:観光客数増加と地域への影響、持続可能な観光に向けた京都の挑戦
・ まとめ
【最新データ速報】2025年、過去最高を更新する訪日外国人観光客数:京都のインバウンド市場を牽引する国籍と消費動向
2025年の訪日外国人観光客数は、年初から過去最高を更新する勢いを見せており、京都のインバウンド市場も活況を呈しています。
最新のデータ速報として、日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年1月の訪日外国人客数は378万8200人で、前年同月比40%増となり、単月で過去最高を記録しました。
さらに、2025年2月の訪日外国人客数は325万8000人となり、前年同月比16.9%増で、2月として過去最高の記録を更新しました。
参考:JNTO
■この過去最高を更新する訪日客数を牽引する国籍について見ていきましょう。
2025年1月には、中国人観光客が最も多く、約98万人となっています。これは、春節(旧正月)が1月にあったことが大きく影響しています。また、韓国、台湾も単月で過去最高を更新し、全体として23市場のうち20市場で過去最高を記録しました。
2025年2月には、韓国人観光客が再び最多となり、次いで中国、台湾、香港の順となっています。中国からの観光客も前年同月比で57.3%増と大幅な伸びを見せており、回復基調が鮮明です。
京都市に焦点を当てると、2023年のデータではアメリカ(北米)からの観光客が最も多く、次いで中国、台湾となっています。これは、日本全体では韓国からの訪日客が最も多いのに対し、京都市では欧米豪からの観光客比率が高いという特徴を示しています。2024年もこの傾向は継続しており、京都市内ホテルの外国人宿泊客比率は高い水準で推移しています。
・2019年に約373万人の外国人宿泊客を記録したが、一時はほぼ9割減に落ち込んだ。
・2023年段階で5~7割程度回復し、2024年には8~9割超の回復が予想される。
・観光庁や京都市観光協会の月次データを踏まえると、欧米・豪系旅行者の回復率がアジア圏よりも先行している可能性がある。
■次に、外国人観光客の消費動向について解説します。
2023年の京都市における観光消費額は約1兆5366億円に達し、2019年を上回り過去最高を更新しました。これは、観光客数がまだコロナ前を下回る中で達成されており、一人当たりの消費額が増加していることを示しています。
特に外国人観光客の消費単価が高いことが特徴で、2023年の外国人観光客消費額は約5084億円と推計され、人数構成比(約14%)を大きく上回る消費シェアを占めました。これは、円安効果や滞在日数の長さ、宿泊・買い物代などの高額消費によるものです。
■TBS NEWS DIGの取材では、外国人観光客はかつての「爆買い」だけでなく、日本の文化や食、固有の体験にお金を使う傾向が紹介されています。君の名は。の聖地巡礼や、日本のブランド店での買い物、温泉体験など、日本ならではの体験を重視する消費行動が見られます。
2025年も、円安や航空便の回復、各国からの旅行需要の高まりを背景に、訪日外国人観光客数は増加傾向にあり、京都においても多様な国籍の観光客が訪れ、消費を支えることが予想されます。特に、これまで回復が遅れていた中国からの観光客の増加は、今後のインバウンド市場に大きな影響を与えると考えられます
■参考情報・データソース
・京都市観光協会
・観光庁 宿泊旅行統計
・日本政府観光局(JNTO)
円安と体験型消費で加速するインバウンド:多様化する旅行者のニーズと京都ならではの魅力

近年、日本のインバウンド市場は、歴史的な円安と体験型消費へのシフトという二つの大きな要因によって力強く加速しています 。特に京都市においては、多様化する旅行者のニーズに応える独自の魅力が、その勢いをさらに後押ししています。
■円安がもたらす追い風
円相場の弱さは、多くの国の旅行者にとって日本旅行の費用負担を大幅に減少させ、日本を割安で魅力的な旅行先としています。特に欧米からの長距離旅行者にとって為替メリットは大きく、京都市で米国やヨーロッパからの観光客が増加した一因と考えられます。この円安傾向は、宿泊、食事、買い物など、旅行中のあらゆる消費を促進する要因となっています。
「モノ」から「コト」へ:体験型消費の隆盛開始
観光庁の補助金も、日本の地方創生・地方の本物体験といった部分に力をいれています。
また、京都市観光協会の堀江氏も指摘するように、外国人観光客の日本での滞在期間は長期化する傾向にあり、その分、多様な地域を訪れ、より深く日本文化を体験したいというニーズが高まっています。
■多様化する旅行者のニーズ
訪日外国人観光客の国籍も多様化しており、それぞれ異なる旅行の目的や興味を持っています。
東アジアからの観光客(中国、韓国、台湾、香港など) は依然として大きな割合を占め、比較的短期の旅行で、グルメやショッピング、主要な観光地巡りを楽しむ傾向があります。特に中国からの観光客は、2025年に入り大幅な増加を見せており、今後の消費回復が期待されます。
欧米豪からの観光客(アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリスなど) は、長期滞在を好む傾向があり、日本の歴史や文化、自然への関心が高いことが特徴です。また、体験型アクティビティへの意欲も高く、京都市の郊外や周辺地域への訪問も増えています。
■京都ならではの魅力
京都市は、このような多様化する旅行者のニーズに応えるための独自の魅力を豊富に持っています。
歴史と文化: 千年の都として、清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社といった世界的に有名な寺社仏閣 や、祇園の伝統的な街並みと文化、京町家の佇まい など、歴史と文化を感じさせる観光資源は、国内外の旅行者を惹きつけます。
食文化: 京料理をはじめとする繊細な食文化や、京野菜、豆腐料理、京漬物 など、京都ならではの食体験は、グルメに関心の高い旅行者にとって大きな魅力です。
体験プログラム: 京都市観光協会や地域の事業者は、着物体験、茶道体験、座禅体験 など、多様な文化体験プログラムを提供しており、旅行者の満足度向上に貢献しています。
地域との触れ合い: 観光客向けに京町家の暮らしを紹介する、地元の文化や習慣に触れる機会を提供する など、地域住民との交流は、より深く京都の魅力を体験したい旅行者にとって貴重な機会となります。
郊外の魅力: 嵐山、嵯峨野といった自然豊かなエリアに加え、大原、高野、山科といった郊外にも魅力的な観光スポットが存在し、長期滞在の旅行者にとって新たな発見を提供します。
■今後の展望
円安と体験型消費の潮流は今後も続くと予想され、京都市においては、多様化する旅行者のニーズを的確に捉え、京都ならではの魅力を最大限に活かした観光戦略が重要になります。そのためには、伝統的な観光資源の維持・活用に加え、新たな体験型コンテンツの開発、多言語対応の強化、地域との連携促進などが求められるでしょう。
■参考情報・データソース
・京都市観光協会
・観光庁 宿泊旅行統計
・日本政府観光局(JNTO)
オーバーツーリズムは新たな局面へ:観光客数増加と地域への影響、持続可能な観光に向けた京都の挑戦

京都市は、観光客数の回復と多様化により、オーバーツーリズムが新たな局面を迎えています。コロナ禍からの回復は目覚ましく、2023年には観光客数が5000万人を回復し、外国人宿泊客の割合も増加しています。特に2025年1月には、中国人観光客数がコロナ前を超えるなど、新たな動きが見られます。
■観光客数増加の新たな潮流
2025年1月には、全体として約400万人に迫る外国人観光客が日本を訪れ、過去最高水準となっています。
これまで回復が遅れていた中国人観光客が大幅に増加し、2025年1月には国別で最多となりました。
東アジアからの観光客が依然として多数を占める一方で、アメリカやオーストラリアといった欧米からの観光客も増加傾向にあります。
京都市内においても、従来の主要観光地だけでなく、大原、高野、山科といった郊外エリアへの訪問も増加しており、観光地の分散化の兆しが見られます。
■観光客増加が地域にもたらす影響
•観光客数の増加は、宿泊施設の稼働率を押し上げる一方で、観光業界における人手不足を深刻化させています。宿泊施設では、フロント、キッチン、ホール、清掃など、あらゆる職種で採用難が続いており、待遇改善だけでは解決が難しい状況です。
•主要な観光地では、依然として混雑が課題となっており、若村氏(株式会社らくたび)が懸念するように、人気の観光地への集中がさらに進む可能性も指摘されています。
•一方で、郊外エリアへの観光客増加は、これまで観光客が少なかった地域に経済効果をもたらす可能性がありますが、地域住民との調和や生活環境への配慮も重要となります。
•京都市観光協会の堀江氏は、観光客だけでなく市民の観光に対する共感を促進する事業の必要性を訴えており、市民向けのイベントや割引などを通じて、観光の意義を再認識してもらう取り組みを進めています。
■持続可能な観光に向けた京都の挑戦
•京都市観光協会は、観光客の満足度向上と地域への貢献の両立を目指し、様々な取り組みを進めています。
◦郊外エリアの魅力を発信するプロモーション。
◦地域住民と観光客の相互理解を深めるための観光モラル啓発。
◦外国人観光客向けの体験プログラム造成支援。
•宿泊事業者に対しては、人材確保のための求人戦略に関するセミナーを開催し、魅力的な求人原稿の作成や効率的な採用体制の構築を支援しています。
•観光客に対しては、神社仏閣の正しい参拝方法や京町家の特徴、京都の食文化など、京都ならではの文化や歴史への理解を深める情報提供を通じて、より質の高い観光体験を促しています。
•京都市観光協会では、地域の事業者が外国人観光客向けに体験プログラムを開発・販売するのを支援する「インバウンドイノベーション京都」といった取り組みも行われています。
■今後の展望
観光客数の増加は、京都経済にとって大きなチャンスである一方、地域社会への負荷や伝統文化の継承といった課題も抱えています。今後は、観光客の分散化、地域住民との共生、質の高い観光体験の提供を通じて、持続可能な観光を実現していくための戦略が重要となるでしょう。
■参考・参照元
公益社団法人京都市観光協会:【宿泊事業者向けセミナー#1】観光業界の未来を担う人材の獲得へ
TBS NEWS DIG:過去最多!8兆円消費の外国人観光客 何にいくらお金を使う?気になる職業と年収ものぞき見!驚きの富裕層も発見【Nスタ特集】|TBS NEWS DIG
まとめ

観光庁からも地方体験の造成に向けた補助金がでていたりと、日本の文化的・伝統的な側面からインバウンド訪日客にアピールするチャンスが到来しております。自費だけではなかなか難しい体験型ツアー造成も補助金があると一部定額補助されたりと、非常にやりやすくなります。この機会にぜひ一度ご検討ください。
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・「2025年の補助金・助成金について」
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