第8回公募 完全ガイド
一般型 第8回は9月18日から申請受付中、締切は10月16日 17:00です。
補助率の特例・事業実施期間・加点10項目まで、公募要領に基づいて解説します。
1億円
一般型 補助上限
1/2〜2/3
補助率
10/16
第8回 締切(17:00)
17か月
事業実施期間
京都府行政書士会(登録番号19272132号)
補助金サポート実績 105社超 / 採択率73%
▶ プロフィール詳細
※採択率は、当事務所が申請を支援し採択結果が判明している案件を分母とした自社集計値です。
| 類型・公募回 | 状況 |
|---|---|
| 一般型 第8回 | 申請受付中 申請受付:2026年9月18日(金)10:00 開始 締 切:2026年10月16日(金)17:00(9月30日時点で残り約2週間) 採択発表:2027年2月上旬(予定) |
| 一般型 第7回 | 締切済 2026年7月1日10:00〜7月31日(金)17:00で受付終了 採択発表は2026年11月中旬予定 |
| カタログ注文型 | 申請可能 交付申請 随時受付中 2026年3月19日の改定で受付期間が2027年3月末頃まで延長 予算消化で早期終了の可能性あり |
※第8回の申請受付開始日・締切日時は、公募開始時点では未定とされていましたが、その後9月18日(金)10:00受付開始・10月16日(金)17:00締切として公表されています。公式サイト(一般型)で最終確認をお願いします。
※令和8年熊本地震の被害を受けた熊本県内の事業者は、第8回公募の審査において配慮される旨が公式サイトで案内されています。
30秒でわかる:中小企業省力化投資補助金 第8回(2026年9月30日時点)
・一般型 第8回は申請受付2026年9月18日(金)10:00開始、締切2026年10月16日(金)17:00。採択発表は2027年2月上旬(予定)です。
・申請受付期間は4週間で、9月30日時点で残りは約2週間です。事業計画ができていない場合は、締切までに完成できるかを先に判断してください。
・補助上限は従業員規模別に750万〜8,000万円。大幅賃上げの特例に該当すると、規模に応じて250万〜2,000万円が上乗せされ、最大1億円になります。
・補助率は中小企業1/2、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者2/3。中小企業が2/3になるのは「最低賃金引き上げに係る補助率引き上げの特例」に該当する場合のみです。
・事業実施期間は交付決定日から17か月以内(採択発表日から19か月以内)。交付申請は採択発表日から原則2か月以内です。
・基本要件は4つ。労働生産性 年平均+4.0%以上、1人当たり給与支給総額 年平均+3.5%以上、事業場内最低賃金が地域別最低賃金+30円以上、従業員21名以上は一般事業主行動計画の公表。
・機械装置・システム構築費は必須で、50万円(税抜)以上が1つ以上必要。その他の経費は総額500万円(税抜)が上限です。
・申請できないのは、本事業に応募申請・交付申請中の事業者、および交付決定を受けて補助金の支払が完了していない事業者。従業員0名の事業者も申請できません。
・観光庁の人材不足対策事業(令和7年度)・観光地省力化投資補助事業(令和8年度)の交付決定から10か月を経過していない事業者も対象外です。
・加点は10項目。省力化ナビ、生産性向上支援センターの利用など、締切までに着手できるものがあります。
・カタログ注文型は随時受付中(最大1,500万円)。予算消化で早期終了の可能性があります。
本記事の内容 第8回に申請できるかは第1章、締切までの準備は第3章、補助率2/3の特例は第5章をご覧ください。
※動画で使用している音楽:魔王魂
1. 公募スケジュールと申請できない事業者
一般型は公募回制で、年3〜4回のペースで実施されています。第8回は2026年9月18日(金)10:00に申請受付が始まり、締切は2026年10月16日(金)17:00です。
第1回から第8回までの実績
| 公募回 | 公募開始 | 申請受付開始 | 締切 | 採択発表 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 2025/1/30 | 2025/3/19 | 2025/3/31 17:00 | 2025/6/16 |
| 第2回 | 2025/4/15 | 2025/4/25 | 2025/5/30 17:00 | 2025/8/8 |
| 第3回 | 2025/6/27 | 2025/8/4 | 2025/8/29 17:00 | 2025/11/28 |
| 第4回 | 2025/9/19 | 2025/11/4 | 2025/11/27 17:00 | 2026/3/6 |
| 第5回 | 2025/12/19 | 2026/2/2 | 2026/2/27 17:00 | 2026/6/5 |
| 第6回 | 2026/3/13 | 2026/4/15 | 2026/5/15 17:00 | 2026/8/28 |
| 第7回 | 2026/6/5 | 2026/7/1 | 2026/7/31 17:00 | 2026/11中旬(予定) |
| 第8回 | 2026/8/18 | 2026/9/18 10:00 | 2026/10/16 17:00 | 2027/2上旬(予定) |
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公式サイト 応募申請スケジュール/独立行政法人中小企業基盤整備機構
この表から読み取れること
・締切から採択発表までの期間が回を追うごとに伸びています。第1回は2.5か月でしたが、第5回3.2か月、第6回3.4か月、第8回は予定どおりなら約3.7か月です。申請から入金までの資金計画には、この審査期間を含めてください。
・申請受付期間は4週間前後で一貫しています(第8回は9/18〜10/16の4週間)。公募開始から締切まではおよそ2か月ありますが、実際に申請できるのは最後の1か月だけです。
・公募開始から申請受付開始までに1か月前後の期間があり、この期間に事業計画を作る前提の日程になっています。
申請できない事業者(第8回公募要領)
公募要領の「補助対象外となる事業者」のうち、実務で問題になりやすいものを挙げます。本事業の過去の採択者についての判定基準は、補助金の支払が完了しているかどうかです。過去の公募回で採択されていても、支払が完了していれば申請できます。
- 本事業へ応募申請・交付申請中の事業者、および交付決定を受けて事務局からの補助金支払が完了していない事業者(第7回に申請した方は、まず2026年11月中旬の採択発表を待つことになります)
- 応募時点で従業員が0名の事業者、または1人当たり給与支給総額の対象となる従業員が0名の事業者
- ものづくり補助金・事業再構築補助金・新事業進出補助金の交付決定を受け、応募申請時点で補助金の支払が完了していない事業者
- 応募申請日を起点に過去3年間に、上記3補助金の交付決定を合計2回以上受けた事業者
- 観光庁の「観光地・観光産業における人材不足対策事業」(令和7年度)または「観光地・観光産業における省力化投資補助事業」(令和8年度)で設備投資の交付決定を受け、応募申請時点で10か月を経過していない事業者(宿泊業・観光業は特に要確認)
- みなし大企業(直近過去3年の課税所得の年平均額が15億円超の事業者を含む)
- 同一法人・事業者の応募は公募回ごとに1申請。親会社と子会社、代表者が同じ法人も同一法人とみなされ、1社しか申請できません
- 過去1年に労働関係法令違反により送検処分を受けた事業者、公募開始日から5年前の日以降に補助事業に関連する法令違反があった事業者
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募)2-2. 補助対象外となる事業者/独立行政法人中小企業基盤整備機構・2026年8月
カタログ注文型のスケジュール
カタログ注文型は随時受付中で、2026年3月19日の制度改定により受付期間が2027年3月末頃まで延長されました。ただし審査は原則先着順で、予算が消化され次第、期間内でも受付を終了する可能性があります。導入時期が決まっている場合は早めに申請してください。
2. 第8回公募要領で押さえるべき5点
第8回の公募要領のうち、読み違えやすい点を5つ挙げます。申請前に確認してください。
① 中小企業の補助率が2/3になるのは「最低賃金引き上げ」の特例
中小企業の補助率1/2が2/3に上がるのは、最低賃金引き上げに係る補助率引き上げの特例に該当する場合です。大幅賃上げの特例は補助率ではなく補助上限額を引き上げるもので、両者は別の制度です。「大幅な賃上げをすれば補助率2/3」という説明は誤りです。
② 事業実施期間は交付決定日から17か月以内
「交付決定日から17か月以内(採択発表日から19か月以内)」の二段構えです。さらに交付申請は採択発表日から原則2か月以内で、期限までに交付申請がないと採択決定が取り消されます。採択後の2か月で、見積・相見積・賃金引き上げ計画の表明書まで揃える必要があります。
③ 「足下の賃上げ」が審査対象
補助事業完了後の賃上げ率に加えて、応募申請時の直近決算期から基準年度までの1人当たり給与支給総額の年平均上昇率が物価上昇率を上回らない計画は、審査上大幅に不利になると明記されています。設備導入を待たずに実施する賃上げが評価対象で、採択後・交付決定までに従業員への表明が必須、補助事業期間中の実績もモニタリングされます。
④ 加点の未達は次の補助金で「大幅減点」
中小企業庁所管の補助金で賃上げ加点を受けて採択されたにもかかわらず加点要件を達成できなかった場合、効果報告で未達が報告されてから18か月間、中小企業庁所管の補助金への申請で大幅に減点されます。対象はものづくり・持続化・IT(デジタル化・AI)・事業承継M&A・事業再構築・省力化・成長加速化・GoTechなど広範です。加点は、要件を達成できるものだけを選んでください。
⑤ 保険加入と保守契約が実質的な義務
事業計画期間終了までの間、導入した機械装置を対象に保険または共済(風水害等の自然災害を含む損害を補償/付保割合50%以上)への加入が原則必須で、実績報告時に加入を示す書類の提出が必要です。またシステム構築費を計上する場合は、発注先と3〜5年の保守・メンテナンス契約を締結する必要があります(保守費用自体は補助対象外)。見積の段階から、これらの費用を資金計画に入れてください。
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募)1-4/4-3/5-1/5-2/6.補助事業者の義務
3. 締切までに進めること
第8回の締切は10月16日 17:00で、2026年9月30日時点で残りは約2週間です。これから準備する場合は、次の順に確認してください。締切に間に合わないと判断した場合は、この章の最後にある代替案を検討してください。
GビズIDプライムを確認する(未取得なら最優先)
公募要領でも「ID取得には一定期間を要する」と明記されています。未取得の場合は、発行までの期間を含めて締切に間に合うかを先に確認してください。取得済みでも、担当者の異動等でログインできなくなっていないか確認してください。なお、GビズIDを他者に貸し出す行為は「事業の遂行に主体的でない」とみなされ対象外になります。
対象工程の作業時間を実測する
省力化指数は「(削減される業務に要していた時間-導入後に発生する業務の時間)÷ 削減される業務に要していた時間」で計算します。分母になる現状の作業時間を測っていないと、審査で根拠を示せません。締切までに記録できる範囲で実測し、その期間と方法を計画に書いてください。
導入したい設備がカタログに登録されていないか確認する
カタログ注文型の製品カタログに登録されているカテゴリの製品を一般型で導入する場合、省力化効果が見込める設備として審査で一部考慮されます。ただし、カタログ掲載製品をそのまま導入するだけでは一般型の対象になりません。周辺機器や機能が導入環境に応じて変わる場合、または複数の汎用設備を組み合わせてより高い効果を生む場合に限られます。
設備業者から見積を取得する(相見積の準備も)
交付申請時には、1者あたり50万円(税抜)以上の物件について同一条件の相見積が原則必要です。システム構築費は「システム開発一式」の見積が認められず、積算根拠が明確な見積書と仕様書が求められます。応募の段階から複数者に見積を依頼しておくと、採択後の交付申請(採択発表から2か月以内)に間に合わせやすくなります。
一般事業主行動計画の公表手続き(従業員21名以上)
交付申請時までに「両立支援のひろば」への公表が必要です。公表申請の審査に2週間程度かかり、不備が出るとさらに延びます。応募時点で未公表の場合は公表する旨の宣誓が必要になるため、公表申請はすぐに出してください。
締切までに着手できる加点を確認する
中小機構「省力化ナビ」の活用(申請に使うGビズIDプライムと同一IDで利用すること)、成長加速マッチングサービスへの登録と挑戦課題の登録、生産性向上支援センター(2026年4月からよろず支援拠点内に設置)の支援を受けての「生産性向上取組計画書」作成などがあります。いずれも応募締切日時点で満たしている必要があります。
代替案:第8回に申請できない場合
第7回に申請中で第8回に申請できない、あるいは締切に間に合わない場合の選択肢です。
・カタログ注文型(随時受付・最大1,500万円)— 導入したい設備が登録されていれば、公募回の締切を待たずに申請できます
・デジタル化・AI導入補助金(最大450万円)— ITツール・AI中心の場合。6次締切は10月30日17:00です
・新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(第1回締切10月30日 18:00)— 目的が省力化より新製品開発・新市場進出に近い場合
・第9回を待つ— 過去の間隔(2〜3か月)からすると、第9回の公募開始は2026年11月〜12月頃と見込まれます(当事務所の推測で、公表された予定ではありません)
第8回の締切は10月16日 17:00です
「一般型とカタログ型のどちらが合うか判断したい」「省力化効果の数値化を手伝ってほしい」「補助率2/3の特例に当たるか確認したい」
当事務所は採択率73%(自社集計)。LINE・お電話・オンライン(Zoom)でご相談いただけます(全国対応・初回40分無料)。
4. 制度概要と一般型・カタログ型の比較
中小企業省力化投資補助金とは、人手不足に悩む中小企業等が、IoT・ロボット等のデジタル技術を活用した専用設備を導入する費用の一部を補助する国の制度です。省力化投資を通じて付加価値額・生産性を向上させ、賃上げにつなげることが目的とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 中小企業省力化投資補助金(一般型) |
| 種類 | 一般型(オーダーメイド)+カタログ注文型(登録製品選択) |
| 補助上限(一般型) | 最大1億円(大幅賃上げ特例適用時) |
| 補助上限(カタログ注文型) | 最大1,500万円 |
| 事業実施期間(一般型) | 交付決定日から17か月以内(採択発表日から19か月以内) |
| 決算書の提出 | 損益計算書・貸借対照表 各2期分 |
| 補助対象者 | 中小企業者、小規模企業者・小規模事業者、特定事業者の一部、特定非営利活動法人、社会福祉法人、歯科医業を営む医療法人 |
| 収益納付 | 求められません |
| 公式サイト | https://shoryokuka.smrj.go.jp/ |
一般型とカタログ型の使い分け
既製の汎用製品をカタログから選ぶなら「カタログ注文型」、自社の業務に合わせてオーダーメイドで設備・システムを導入するなら「一般型」が基本の選び方です。公募要領でも、申請を検討する前にまずカタログ注文型の製品カタログを確認するよう求めています。
| 項目 | 一般型 | カタログ注文型 |
|---|---|---|
| 申請方式 | 自社に最適な設備を独自選定 | 登録カタログから製品を選択 |
| 補助上限 | 最大1億円 | 最大1,500万円 |
| 補助率 | 中小1/2(最低賃金引き上げ特例で2/3) 小規模・再生事業者2/3 | 中小1/2 小規模2/3 |
| 導入の柔軟性 | ハード+ソフトを自由に組合せ | カタログ掲載製品のみ |
| 審査の難易度 | 審査項目が多い(口頭審査あり) | 比較的容易 |
| 申請方法 | 公募回制(年3〜4回・受付期間は約4週間) | 随時受付(予算消化まで) |
| 事業実施期間 | 交付決定日から17か月以内 | 交付決定から12か月以内 |
| いまの状況 | 第8回 受付中・締切10/16 | 申請可能 |
5. 補助額・補助率と2つの特例
補助上限額(一般型・第8回)
| 従業員数 | 補助上限(通常) | 大幅賃上げ特例の上乗せ | 特例適用時 |
|---|---|---|---|
| 5人以下 | 750万円 | +250万円 | 1,000万円 |
| 6〜20人 | 1,500万円 | +500万円 | 2,000万円 |
| 21〜50人 | 3,000万円 | +1,000万円 | 4,000万円 |
| 51〜100人 | 5,000万円 | +1,500万円 | 6,500万円 |
| 101人以上 | 8,000万円 | +2,000万円 | 1億円 |
補助率
| 補助対象者 | 補助率 |
|---|---|
| 中小企業 | 1/2(最低賃金引き上げに係る特例適用時は2/3) |
| 小規模企業者・小規模事業者 | 2/3 |
| 再生事業者 | 2/3 |
※再生事業者は、基本要件未達の場合の返還要件が免除されます。定義は公募要領の別紙をご確認ください。
※特定非営利活動法人・社会福祉法人・医療法人は、従業員20人以下の場合に補助率2/3となります。
2つの特例の違い(混同しやすい点)
【大幅賃上げに係る補助上限額引き上げの特例】=上限額が上がる
要件は2つ。①事業計画期間終了時点で、1人当たり給与支給総額を基本要件の年平均+3.5%に加えてさらに+2.5%以上(合計で年平均+6.0%以上)増加させること。②事業計画期間において事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上の水準とすること。
ただし、最低賃金引き上げ特例の適用事業者、補助金額が上限額に達しない場合、再生事業者、常勤従業員がいない場合は引き上げできません。未達の場合は上乗せ分の返還を求められます。
【最低賃金引き上げに係る補助率引き上げの特例】=補助率が2/3になる
要件は、2024年10月から2025年9月までの間で、「当該期間における地域別最低賃金以上〜2025年度改定の地域別最低賃金未満」で雇用している従業員が全従業員数の30%以上である月が3か月以上あること。最低賃金の引き上げの影響を強く受けた事業者を支援する趣旨です。
この特例を適用する場合、基本要件は①労働生産性、②1人当たり給与支給総額、④一般事業主行動計画の3つのみとなり、③の事業場内最低賃金+30円の要件は適用されません。小規模企業者・小規模事業者、再生事業者、常勤従業員がいない場合は引き上げできません。申請時に【指定様式】地域別最低賃金引き上げに係る要件確認書の提出が必要です。
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募)1-4.補助対象事業(2)特例措置/1-5.補助事業要件(3)特例措置要件
補助対象経費
機械装置・システム構築費(必須)、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費の7区分です。
- 機械装置・システム構築費は必須で、50万円(税抜)以上が1つ以上必要
- 機械装置・システム構築費以外の経費は、総額500万円(税抜)が上限
- 技術導入費・知的財産権等関連経費は補助対象経費総額の1/3、外注費・専門家経費は1/2が上限
- 専門家経費は1日5万円が上限。応募時に事業計画書の作成を支援した者は専門家経費の補助対象外
- 車両・船舶・航空機、不動産、設置場所の整備工事・基礎工事、中古品、事務用PC等の汎用品は対象外
- 交付決定前に発生した経費は、いかなる理由でも対象外(事前着手は認められません)
6. 申請要件(基本要件・その他の要件)
補助対象者
日本国内で法人登記等がされ、日本国内に本社と補助事業の実施場所を有する中小企業等が対象です。補助事業の実施場所(工場・店舗等)を特定していることが必須で、交付申請時点で建設中の場合や、土地のみ確保して建設予定の場合は対象外です。
- 中小企業者(製造業・建設業・運輸業:資本金3億円以下 または 常勤従業員300人以下 等)
- 小規模企業者・小規模事業者(製造業その他・宿泊業・娯楽業は20人以下、卸売業・小売業・サービス業は5人以下)
- 特定事業者の一部(資本金10億円未満)、特定非営利活動法人、社会福祉法人、歯科医業を営む医療法人
基本要件(3〜5年の事業計画で全て満たすこと)
① 労働生産性の年平均成長率 +4.0%以上
事業計画期間において毎年、基準年度と比較して労働生産性(付加価値額÷労働者数)を年平均成長率4.0%以上向上させること。
② 1人当たり給与支給総額の年平均成長率 +3.5%以上
事業計画期間終了時点で、基準年度と比較して年平均+3.5%以上(日本銀行の物価安定目標+1.5%)増加させること。交付申請時までに全従業員または従業員代表者・役員へ表明が必要で、未達の場合は達成率に応じて補助金の返還が求められます。
③ 事業場内最低賃金が地域別最低賃金 +30円以上
事業計画期間において毎年、事業実施都道府県の最低賃金+30円以上の水準とすること。事業場が複数ある場合は、最も低い事業場が基準になります。最低賃金引き上げ特例の適用事業者には、この要件は適用されません。
④ 一般事業主行動計画の公表(従業員21名以上)
交付申請時までに、次世代育成支援対策推進法に基づく有効な一般事業主行動計画を「両立支援のひろば」で公表すること。掲載には2週間程度を要し、審査過程で不備が出る場合もあるため、2週間以上の余裕をもって公表申請してください。
その他の要件
- 業務量が削減される割合を示す省力化指数を計算した事業計画を策定すること
- 事業計画上の投資回収期間を根拠資料とともに提出すること
- 3〜5年の事業計画期間内に、基準年度と比較して付加価値額が増加する計画を策定すること
- 人手不足の解消に向けてオーダーメイド設備等の導入を行う事業計画を策定すること
- 金融機関から資金調達を予定している場合は、金融機関確認書を提出すること(金融機関は事業場の所在地域である必要はありません)
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募)1-5.補助事業要件
7. 審査のポイント・加点10項目・口頭審査
審査は、適格性・技術面・計画面・政策面の4区分で行われます。技術面では省力化指数・投資回収期間・付加価値額・オーダーメイド設備の4観点が評価されます。
① 省力化指数の具体性
省力化指数が高い取組であることと、その算出根拠の妥当性が評価されます。「何時間の作業が何時間に短縮されるか」を実測値で示してください。
② 投資回収期間の短さ
投資回収期間=投資額÷(削減工数×年間稼働日数×人件費単価+増加した付加価値額)。回収期間が短い取組であることと、算出根拠の妥当性が問われます。
③ 会社全体へのシナジー
対象工程の省力化にとどまらず、省力化された時間や労働力を高付加価値業務に振り向けて賃上げにつなげる計画が求められます。
④ 足下の賃上げ
補助事業完了後の賃上げ率に加えて、応募申請時の直近決算期から基準年度までの1人当たり給与支給総額の年平均上昇率が物価上昇率を上回るかが評価されます。下回る計画は審査上大幅に不利です。
加点項目(第8回・10項目)
| 加点項目 | 概要 |
|---|---|
| 事業承継・M&A | 過去3年以内に株式譲渡・相続・贈与等により経営資源を引き継いだ、または同一法人内で代表者交代した事業者 |
| 事業継続力強化計画 | 有効な認定を取得。振り返り報告や複数回認定で加点が上乗せ |
| 成長加速マッチングサービス | 会員登録し、挑戦課題を登録している事業者(応募締切日時点) |
| 地域別最低賃金引き上げ | 最低賃金引き上げ特例と同じ要件(該当月3か月以上) |
| 事業場内最低賃金引き上げ | 2026年6月と応募申請直近月を比較し、全国目安で示された額(55円)以上の賃上げをした事業者 |
| えるぼし認定 | 女性活躍推進法に基づく認定 |
| くるみん認定 | 次世代育成支援対策推進法に基づく認定 |
| 省力化ナビ | 応募締切日までに中小機構「省力化ナビ」を活用(申請と同一のGビズIDプライムで利用すること) |
| 健康経営優良法人 | 健康経営優良法人2026に認定されている事業者 |
| 生産性向上支援センター利用 | 支援を受けて「生産性向上取組計画書」を作成し、応募申請時に提出した事業者(2026年4月に全国のよろず支援拠点内へ設置) |
出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募)5-2.加点
口頭審査
ソフトウェア投資やシステム開発など、書面では計画の詳細を正確に理解することが難しい案件を中心に、一定の基準で選定された事業者にオンライン(Zoom等)で実施されます。所要時間は1事業者30分程度です。
8. 業種別の活用事例
製造業:溶接ロボットの導入
加工材の溶接工程が熟練技術者の手作業に依存し、需要増加に対応できなかった部品製造業。産業用ロボット(可搬型ロボット+スキャナー)を導入し、溶接工程の自動化を実現。新人の育成期間短縮と生産能力の向上を同時に達成。
物流・通販業:自動梱包機+倉庫管理システム
オンラインショッピングの注文増加に対応するため、自動梱包機と倉庫管理システム(WMS)をオーダーメイドで開発・導入。梱包作業の省力化と在庫管理の正確性向上を実現。
食品製造業:AI外観検査装置
目視検査に依存していた品質管理工程にAI画像認識技術を活用した自動外観検査装置を導入。検査精度の向上と検査要員の配置転換による省力化を同時に実現。
宿泊業:PMS+自動チェックイン+清掃管理
宿泊管理システム(PMS)、自動チェックイン機、清掃管理アプリを一体的に導入。フロント業務の省人化と清掃スケジュールの最適化で、少人数でも高品質なサービスを維持。ただし宿泊業は、観光庁の人材不足対策事業(令和7年度)・観光地省力化投資補助事業(令和8年度)で設備投資の交付決定を受けている場合、10か月を経過していないと申請できません。観光庁系補助金との使い分けは宿泊業の人手不足対策に使える補助金もご覧ください。
9. 申請を行政書士に頼むとできること
一般型の審査では、省力化指数・投資回収期間・付加価値額の数値と、その算出根拠が評価されます。これらは実測した作業時間、見積額、人件費単価などの社内データから組み立てる必要があります。
省力化投資補助金の申請サポートでできること
当事務所は、補助金サポート実績105社超・採択率73%(自社集計)。省力化投資補助金では、(1)一般型とカタログ注文型のどちらに乗せるかの判定、(2)最低賃金引き上げ特例・大幅賃上げ特例の適用可否の判定、(3)省力化指数・投資回収期間・付加価値額の数値設計、(4)人手不足を裏づける客観資料の整理、(5)加点項目の確認、(6)GビズIDプライム取得・電子申請・見積書など証憑の整え方までを支援します。採択後の交付申請・実績報告は、別途のご契約で対応します。補助金申請代行サービスの詳細はこちら。
第8回の締切は10月16日 17:00です。GビズIDプライムが未取得の場合や、作業時間の実測がこれからの場合は、初回相談で第8回に間に合うかを判断し、間に合わなければカタログ注文型や第9回での申請をご提案します。
10. よくある質問
Q. 省力化投資補助金の第8回はいつですか?
一般型 第8回は2026年8月18日(火)に公募が開始され、申請受付は2026年9月18日(金)10:00から、締切は2026年10月16日(金)17:00です。採択発表は2027年2月上旬の予定です。カタログ注文型は随時受付中です。
Q. 申請の準備にどれくらい時間が必要ですか?
第8回の申請受付期間は9月18日から10月16日までの4週間で、過去の公募回も受付期間は4週間前後です。公募開始(8月18日)から受付開始までの1か月に事業計画を作る前提の日程になっています。GビズIDプライムの取得に約1週間、一般事業主行動計画の公表に2週間程度かかるため、これから準備を始める場合は、締切までにこれらが間に合うかを先に確認してください。
Q. 採択結果はいつわかりますか?
第8回の採択発表は2027年2月上旬の予定です。締切(10月16日)からおよそ3.7か月かかる計算になります。過去の公募回を見ると、締切から採択発表までの期間は第1回の約2.5か月から回を追うごとに伸びており、第6回は3.4か月(5月15日締切→8月28日発表)でした。設備の導入時期を逆算する際は、この審査期間を見込んでください。
Q. 補助率が2/3になるのはどんな場合ですか?
小規模企業者・小規模事業者と再生事業者は当初から2/3です。中小企業が2/3になるのは「最低賃金引き上げに係る補助率引き上げの特例」に該当する場合で、2024年10月から2025年9月までの間に、当該期間の地域別最低賃金以上〜2025年度改定の地域別最低賃金未満で雇用している従業員が全従業員の30%以上である月が3か月以上あることが要件です。大幅賃上げの特例は補助上限額が上がる制度で、補助率は変わりません。
Q. 第7回に申請しましたが、第8回にも申請できますか?
できません。公募要領では、本事業へ応募申請・交付申請中の事業者、および交付決定を受けて事務局からの補助金支払が完了していない事業者は補助対象外とされています。第7回に申請した方は、まず11月中旬の採択発表を待つことになります。
Q. 事業実施期間はどれくらいですか?
交付決定日から17か月以内、かつ補助金交付候補者の採択発表日から19か月後の日までです。この期間内に契約(発注)・納品・検収・支払・実績報告まで完了する必要があります。また交付申請は原則、採択発表日から2か月後が期限で、期限までに交付申請がない場合は採択決定が取り消されます。
Q. 一般型とカタログ注文型はどちらを選べばいいですか?
既製の汎用製品(配膳・清掃ロボット、自動精算機、検品システム等)を導入するならカタログ注文型、自社の業務フローに合わせたオーダーメイドの設備・システムを導入するなら一般型です。カタログ掲載製品をそのまま導入する事業は一般型の対象外で、導入環境に応じて構成が変わる場合や、複数の汎用設備を組み合わせてより高い効果を生む場合に限り対象となります。公募要領も、申請検討前にまず製品カタログを確認するよう求めています。
Q. 申請にGビズIDは必要ですか?
必要です。GビズIDプライムアカウントの取得が必須で、公募要領でも「ID取得には一定期間を要する」とされています。第8回の締切は10月16日17:00のため、未取得の場合は発行までの期間を含めて間に合うかを確認してください。なお、GビズIDを他者に貸し出す、他者が取得したGビズIDを使用するといった行為は、事業の遂行に主体的でないとみなされ補助対象外になります。
Q. 口頭審査には専門家に同席してもらえますか?
できません。口頭審査は申請事業者自身(個人事業主本人・法人代表者・役員)が対応し、同席が認められるのは役員または申請時に申請担当者欄に記載した者1名のみです。事業計画書作成支援者、経営コンサルタント、社外顧問等の対応・同席は一切認められず、審査対応者が申請事業者自身でないと判明した場合は不採択または交付決定の取消となります。
Q. 賃上げ目標を達成できないと返還になりますか?
なり得ます。1人当たり給与支給総額の年平均成長率3.5%以上が未達の場合は達成率に応じた返還、事業場内最低賃金の要件が未達の場合は補助金額を事業計画年数で除した額の返還が求められます。ただし、付加価値額が増加しておらず、かつ企業全体として営業利益赤字の場合など事業者の責めに帰さない理由があるときは返還を求められません。再生事業者は返還要件が免除されます。
Q. 観光庁の補助金を使った場合、申請できませんか?
観光庁の「観光地・観光産業における人材不足対策事業」(令和7年度)または「観光地・観光産業における省力化投資補助事業」(令和8年度)で設備投資に対する補助金の交付決定を受け、応募申請時点で10か月を経過していない事業者は補助対象外です。宿泊業・観光業で観光庁系の補助金を活用した場合は、交付決定日から10か月の経過を確認してください。
11. まとめ
中小企業省力化投資補助金 第8回のポイント
・一般型 第8回は9月18日から申請受付中、締切10月16日 17:00。採択発表は2027年2月上旬(予定)
・受付期間は4週間。締切から採択発表までは約3.7か月かかる
・補助上限は750万〜8,000万円。大幅賃上げ特例で250万〜2,000万円が上乗せされ最大1億円
・中小企業の補助率2/3は「最低賃金引き上げ特例」によるもの。大幅賃上げ特例で上がるのは補助上限額
・事業実施期間は交付決定日から17か月以内(採択発表日から19か月以内)。交付申請は採択発表日から原則2か月以内
・基本要件は労働生産性+4.0%/1人当たり給与支給総額+3.5%/事業場内最低賃金+30円/一般事業主行動計画の公表(21名以上)
・応募申請・交付申請中、補助金の支払が完了していない事業者は申請不可。従業員0名も不可
・観光庁系補助金の交付決定から10か月未経過の事業者も対象外
・加点は10項目。省力化ナビ・成長加速マッチングサービス・生産性向上支援センターは締切までに着手できる
・口頭審査に支援者は同席できない。代表者自身が計画を説明できる状態が必須
第8回に申請する場合は、まずGビズIDプライムと一般事業主行動計画(従業員21名以上)の状況を確認し、10月16日17:00の締切までに間に合うかを判断してください。間に合わない場合は、カタログ注文型で導入したい設備が登録されているかを確認してください。
本記事は、中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募・2026年8月/独立行政法人中小企業基盤整備機構)および公式サイトの応募申請スケジュールに基づき作成しています(公募要領の確認日:2026年9月11日、受付状況の記載は2026年9月30日に更新)。申請時には必ず公式サイトと最新の公募要領をご確認ください。
※2026年度の補助金総合ガイドはこちら
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