居酒屋のキッチンカー新販路開拓|持続化補助金 100万円採択事例

小規模事業者持続化補助金 採択事例
京都市内の居酒屋による
キッチンカー導入と昼時間の新規販路開拓

京都市内で創業10年超の居酒屋が、コロナ禍の夜営業時短・自粛による売上構造の崩壊に対応し、自社の人気商品(唐揚げ)を主力にキッチンカー事業を新規立ち上げ。京都府内の有名観光地への参詣ルート上の自社所有地を出店場所として活用した事例です。

100万円

採択額

B2C

ターゲット

京都

所在地

行政書士 潮海俊吾
執筆・監修:行政書士 潮海 俊吾
京都府行政書士会(登録番号19272132号)
補助金サポート実績 105社超 / 採択率73%
▶ プロフィール詳細

本記事の内容
案件概要

ご相談いただいた背景と課題

立ち上げた取組

採択につながった3つの要素

担当者コメント

想定される事業効果

当事務所の支援内容

関連する補助制度

よくあるご質問

ご相談のご案内

1. 案件概要

京都市内で創業10年超の居酒屋が、小規模事業者持続化補助金で採択を受けた案件です。コロナ禍の夜営業時短・自粛により売上が前年比で約8割減少した状況に対応するため、京料理23年経験を持つ料理人の強みを活かし、自社の人気商品(唐揚げ)を主力にキッチンカー事業を新規に立ち上げ。京都府内の有名観光地への参詣ルート上に保有していた自社ガレージを出店場所として活用しました。

項目内容
業種飲食業(居酒屋/コース料理・唐揚げ・串揚げ等)
所在地京都市内(店舗)/京都府内の観光地(キッチンカー出店地)
業歴・規模創業10年超/京料理経験23年のベテラン在籍/売上数百万円〜千万円規模
補助金小規模事業者持続化補助金(2021年度/低感染リスク型ビジネス枠・補助率3/4)
採択額100万円
主たる投資内容キッチンカーの購入・改装(保健所許可基準対応)・HP/Instagramでの広告宣伝

2. ご相談いただいた背景と課題

本案件の事業者は、京都市内で創業10年超の居酒屋を運営しています。代表は京料理の老舗旅館・一流ホテルでの10年間の修行を経た料理人で、和食や旬の食材を使った料理に強みを持っています。主力は年間を通じた企業の宴会向けコース料理で、コース料理を注文した顧客から人気を集めていた唐揚げ・串揚げが定番商品でした。

コロナ禍において、宴会需要が消失するとともに緊急事態宣言・時短営業要請の影響を直接的に受け、前年同期比で売上が約8割減少。常連顧客からは「昼間にも営業してほしい」「店でしか食べられない味を外でも食べたい」という要望が継続的にありましたが、感染防止の観点から安易に店舗での昼営業に切り替えることは困難な状況でした。

直面していた3つの課題

課題① 夜営業中心の売上構造の崩壊

夜営業を主力とする業態のため、緊急事態宣言・時短営業の影響を直接的に受け、2021年1-4月の売上は前年比約-79%。コロナ禍に対応したビジネスモデルへの転換が急務でした。

課題② 昼時間の販路がない

店舗営業は夜時間に限定されており、昼時間帯の販路が存在しない状態。常連顧客からの「昼間にも営業してほしい」「店の味を外でも」という要望に応える販路がない構造でした。

課題③ 「プロの料理人が作る居酒屋系キッチンカー」競合の不在

市場調査の結果、関西で稼働中のキッチンカー約57件のうち、居酒屋店舗を運営しながらプロの料理人が出店しているキッチンカーは0件。観光地立地での「プロの料理人が作る本格的な唐揚げ」という選択肢が存在せず、明確な差別化機会がありました。

3. 立ち上げた取組

上記の課題に対し、本補助事業でキッチンカーを活用した昼時間の新規販路開拓を実施する計画を策定しました。出店場所として、京都府内の有名観光地(あじさいの名所として年間20万人以上の観光客が訪れる寺院)への参詣ルート上に代表者家族が所有するガレージを活用する設計です。

具体的な投資内容

  • キッチンカーの購入
  • キッチンカーの改装(保健所許可基準に適合する内装・設備の整備)
  • HP・Instagramでの広告宣伝(ハッシュタグ戦略・参加型キャンペーンを含む)

主力商品は店舗で人気の唐揚げ。二度揚げ製法による短時間(1分程度)での提供を実現し、観光客の動線に乗せやすい設計としました。

4. 採択につながった3つの要素

① 既存料理人ノウハウと新販路の組み合わせ

京料理23年経験のノウハウ、店舗での唐揚げの人気・販売実績、市場からの仕入れルートという既存資源を、新規販路(キッチンカー)で活用する論理構造を示しました。「プロの料理人が作る唐揚げ」というキッチンカー業界での差別化要素が、既存資源によって裏付けられました。

② 立地優位性(自社所有地・観光地アクセスルート)

出店地として活用するガレージは代表者家族が所有する土地で、出店費用がかからないこと、かつ年間20万人以上の観光客が訪れる有名観光地への主要参詣ルート上に立地していることを明示。「集客の安定性」と「出店コストの最小化」を構造的に確保できる前提を示しました。

③ 対人接触機会減少と販路転換の両立

「店舗内での飲食」から「キッチンカーでの提供(屋外受け渡し)」へという業態シフトは、対人接触機会の減少を構造的に実現するとともに、ウィズコロナ時代の販路拡大として位置づけられる取組です。低感染リスク型ビジネス枠(と推測)の趣旨に合致しています。

5. 担当者コメント

「店舗 → 移動販売」の業態拡張を販路開拓として論証

飲食店のキッチンカー事業立ち上げは、単なる新規事業ではなく「営業時間・営業場所の制約からの解放による販路拡大」として論証することが採点上重要です。本案件では「夜営業中心の店舗 → 昼時間の観光地での移動販売」という業態の構造的拡張を、料理人ノウハウ・自社所有地・観光地立地という既存資源で裏付けることで、投資の合理性を明確化できました。

低感染リスク型ビジネス枠の位置づけ(参考)

本案件は2021年度に時限的に実施された「低感染リスク型ビジネス枠」(補助上限100万円・補助率3/4)での採択です。同枠は現在廃止されていますが、「対人接触機会の減少を伴う取組を販路開拓として論証する」という申請書設計の方法論は、現行の持続化補助金(通常枠・賃金引上げ枠等)でも応用可能です。

6. 想定される事業効果

本投資により、初年度からキッチンカー事業の新規売上 約430万円規模が見込まれる構成です。2年目以降は年10%程度の成長を想定し、将来的にはコロナ収束後のイベント出店等への展開余地も確保しています。

  • キッチンカー事業の新規売上(初年度約430万円規模/2年目以降+10%/年)
  • 昼時間帯の販路の新規確立(既存店舗の営業時間外を補完)
  • 観光地立地での集客安定化(年間20万人以上の参詣客動線を活用)
  • 将来的なイベント出店(祭事・観光イベント等)への横展開余地

7. 当事務所の支援内容

事業構想のヒアリング、補助金の要件適合性整理、競合分析(キッチンカー業界の調査)、出店地の立地優位性の論証、申請書作成のサポート、商工会議所との連携支援、採択後の交付申請・実績報告まで一貫してご支援しました。キッチンカー事業は「保健所許可」「営業許可」等の行政手続きが伴うため、行政書士として補助金申請と並行して許認可面のサポートも可能です。

8. 関連する補助制度

本事例と同枠(低感染リスク型ビジネス枠)の他の採択事例

本案件と同じ「低感染リスク型ビジネス枠」での採択事例として、以下もご参照ください。いずれも「対人接触機会の減少」を要件としつつ、業種固有の事業構造に基づいて販路開拓として論証した事例です。

9. よくあるご質問

Q. キッチンカーの購入・改装は補助金の対象になりますか?

対象になり得ます。重要なのは「キッチンカー購入」を単独の設備投資ではなく「新規販路開拓の手段」として論証することです。既存店舗の延長線上にある販路拡大として位置づけ、立地優位性・差別化要素・売上見込みの根拠を構造的に示すことが採点上の鍵になります。

Q. キッチンカー事業を始めるための行政手続きは何が必要ですか?

主に保健所への営業許可申請(食品衛生法)が必要で、車両構造・給排水設備・調理設備等が許可基準を満たす必要があります。出店場所によっては、別途道路使用許可(警察署)や占用許可(道路管理者)が必要なケースもあります。当事務所では行政書士として、補助金申請と並行して許認可面のサポートが可能です。

Q. 既存店舗を維持しながら新販路を立ち上げる場合、どんな点に注意が必要ですか?

補助金審査上、新販路と既存店舗の相互補完関係(顧客層の補完・営業時間の補完・売上構造の補完等)を明確に示すことが重要です。「既存事業を犠牲にして新規事業を始める」ではなく「既存事業の制約を新規事業で解消する」という構造として論証することで、投資の合理性が裏付けられます。

10. ご相談のご案内

飲食店のキッチンカー事業立ち上げ・移動販売・販路拡張等で補助金活用をご検討中の事業者様は、当事務所までお気軽にご相談ください。初回相談40分無料。京都の事務所での対面・オンライン(Zoom等)どちらにも対応しています。行政書士として補助金申請に加え、保健所許可・道路使用許可等の行政手続きも一括対応可能です。

  • 対応範囲:補助金診断/要件適合性評価/申請書作成サポート/許認可手続き/競合分析・KPI設計/採択後の実績報告
  • 対応エリア:京都を中心に全国対応(オンライン相談可)

本事例のポイント

・補助金:小規模事業者持続化補助金(2021年度/低感染リスク型ビジネス枠・補助率3/4)
・採択額:100万円(2021年度・低感染リスク型ビジネス枠/補助率3/4)
・業種:居酒屋(B2C/京都市内+京都府内観光地)
・取組:キッチンカーによる昼時間の新規販路開拓(自社所有地・観光地参詣ルート上に出店)
・採択ポイント:料理人ノウハウ × 自社所有出店地 × 観光地立地 × 競合不在の市場ポジション

本記事は実際の支援案件をベースとしていますが、事業者特定を避けるため、業種詳細・業歴の細部・地域・金額の細部・時期等を抽象化・改変しています。

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