特徴・手続き・費用・メリット・デメリットを
行政書士が2026年最新版で徹底解説します。
合同会社は、米国のLLC(Limited Liability Company)に相当する日本の企業形態です。出資者全員が有限責任社員となり、出資額の範囲内で責任を負います。
株式会社と比較して設立手続きが簡素で費用を抑えられるのが特徴で、小規模な事業やスタートアップに適しています。経営の自由度が高く、意思決定を迅速に行いたい場合に有効です。
A. 設立費用・ランニングコストの低さ
定款認証手数料が不要(株式会社は3〜5万円)。電子定款なら印紙税4万円も不要。役員任期更新が不要で更新費用もかからず、決算公告義務もないため事務負担が少ない。
B. 経営の自由度と意思決定の迅速さ
出資者=経営者のため意思決定が速い。定款で柔軟な利益配分・運営方法を規定可能。株主総会が不要。
C. 出資者の有限責任
出資額の範囲内で責任を負うため、個人資産が保護される。
D. 税制上のメリット
法人化により経費算入範囲が拡大。資本金1,000万円未満なら設立後2年間消費税免税の可能性。所得によっては法人税率適用で節税効果。
E. 社会的信用度の向上
登記により、個人事業主よりも対外的信用が向上する。
F. 株式会社への移行可能
事業拡大時に株式会社へ組織変更できる。
A. 社会的認知度・信用度の低さ
株式会社に比べ認知度が低く、取引先や金融機関からの信用が劣る場合がある。
B. 資金調達方法の限定
株式発行ができず多額の資金調達が難しい。上場(IPO)を目指すことができない。
C. 経営上の意見対立リスク
全社員が業務執行権を持つ場合、意見対立が経営停滞を招くことがある。
D. 権利譲渡・事業承継の複雑さ
株式がないため、持分譲渡や承継の手続きが複雑になる。
会社基本情報の決定
商号(「合同会社」を含む)・事業目的・本店所在地・資本金額(最低1円、推奨50〜300万円)・社員構成・事業年度を決定。商号調査も実施。
法人用の実印作成
代表印・銀行印・角印を作成。費用は約1万円が目安。
定款の作成
会社の基本規則を定める書類。合同会社は公証役場での認証が不要。電子定款で印紙税4万円を節約可能。
出資金の払い込み
資本金を出資者個人の口座に払い込み、通帳コピーと合わせて払込証明書を作成。
登記書類の作成
登記申請書・印鑑届書・払込証明書などを準備。現物出資がある場合は財産引継書も追加。
法務局に登記申請
管轄法務局に書面またはオンラインで申請。不備がなければ1〜2週間で登記完了。
基本書類
- 定款(全社員署名または押印)
- 登記申請書
- 印鑑届書(会社実印の登録)
- 代表社員の印鑑登録証明書
- 払込証明書
必要に応じて準備する書類
- 代表社員・本店所在地・資本金決定書
- 代表社員の就任承諾書
- 登記事項を記録したCD-Rまたは書面
- 収入印紙貼付台紙(登録免許税用)
- 委任状(司法書士へ依頼時)
- 現物出資証明書(財産引継書など)
外国法人が設立する場合の追加書類
- 外国会社の設立証明書・登記証明書・宣誓供述書
- 外国代表者のパスポートコピー
- 日本側代表社員の身分証明書
- 署名証明書(非居住者)または印鑑証明書(居住者)
- 本店所在地証明書(賃貸契約書等)
| 費用項目 | 自分で設立 | 専門家に依頼 |
|---|---|---|
| 登録免許税 | 60,000円(最低額) | 60,000円 |
| 定款印紙税 | 40,000円(紙) | 0円(電子定款) |
| 定款認証手数料 | 不要 | 不要 |
| 専門家報酬 | 0円 | 50,000〜100,000円 |
| 合計目安 | 約10万円 | 約12〜15万円 |
自分で電子定款を作成する場合、PDF変換ソフト・電子証明書・ICカードリーダーなどの購入で約4万円かかるため、印紙代の節約効果は相殺されます。
費用を抑える方法
・電子定款で印紙代4万円を節約
・特定創業支援事業の活用で登録免許税が半額(3万円)
・資本金1,000万円未満で設立後2年間消費税免税
設立後のランニングコスト
・法人住民税の均等割:年間約7万円(赤字でも発生)
・社会保険料:従業員雇用時に発生
・税理士顧問料:月額契約による
- 法人銀行口座の開設
- 税務署への届出(法人設立届・青色申告承認・給与支払事務所開設 等)
- 地方自治体への法人設立届出(住民税・事業税)
- 社会保険・労働保険加入手続き(年金事務所・労基署・ハローワーク)
- 事業開始届の提出(許認可が必要な業種の場合)
- 法務局「合同会社設立登記申請書(記入例付)」
- 法務省「オンライン登記申請」
- 商号調査(商業登記法第27条)で同一商号・同一本店所在地の重複確認
・合同会社は株式会社より低コスト・高自由度で事業開始可能
・定款認証不要・電子定款対応で設立費用は約10〜15万円
・事業規模・資金調達・将来性を考慮して会社形態を選択することが重要
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