支援強化事業 2026
京都府内の中小企業の高付加価値化を段階的に支援。
事業創生から本格展開まで3コース制・最大3,000万円。
3,000万円
Ⅲコース上限
24件
採択予定
5/14締切
申請期限
本記事の内容
・ 制度概要
・ 3コースの比較
・ 補助率・補助上限(詳細)
・ 対象経費と15%ルール
・ 申請スケジュールと審査方式
・ 過去5年の採択データ
・ 採択されるためのポイント
・ 注意すべき実務ポイント
・ まとめ
1. 制度概要
京都エコノミック・ガーデニング支援強化事業は、京都府と(公財)京都産業21が実施する京都府独自の大型補助金です。「事業創生→事業化促進→本格展開」の3段階で中小企業の成長を段階的に支援する設計が最大の特徴。資金支援(補助金)に加え、コーディネータによる伴走支援・広報支援もパッケージとして提供されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所管 | 京都府 + (公財)京都産業21 |
| 予算 | 令和7年度補正予算 |
| 対象者 | 京都府内に事業拠点を有する中小企業者(個人事業主含む) |
| 企業グループ | 代表企業(府内中小企業)+構成企業1者以上。成長分野に該当すること |
| 成長分野 | AI・半導体、資源・GX、創薬・先端医療、コンテンツ |
| 申請制限 | 1事業者につき1件。「産学公の森推進事業」とは併願不可 |
| 申請期間 | 2026年3月30日〜5月14日 17:00必着公募中 |
2. 3コースの比較
| コース | 段階 | 上限(単独) | 上限(グループ) | 内容例 | 審査 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ⅰ 事業創生 | 計画段階 | 100万円 | 200万円 | データ分析、課題調査、市場調査 | 書面のみ |
| Ⅱ 事業化促進 | 試作・開発段階 | 1,000万円 | 2,000万円 | 試作品開発、研究開発、販路開拓 | 書面+プレゼン |
| Ⅲ 本格的事業展開 | 量産・市場投入段階 | 3,000万円 | 6,000万円 | 量産設備投資、生産技術開発、販路開拓 | 書面+プレゼン |
事業の成熟度に応じてコースを選択します。Ⅰコースで創生した事業をⅡ→Ⅲとステップアップさせていく設計で、過去に採択された企業が上位コースに再応募するケースも見られます。
3. 補助率・補助上限(詳細)
| 経費区分 | 補助率 |
|---|---|
| 原則(研究開発費、旅費、外注費等) | 1/2以内 |
| 土地造成費・建物建設費(付帯工事含む) | 15%以内 |
| 本格的な生産・販売が主用途の設備(耐用年数7年以上等) | 15%以内 |
15%ルールのポイント
・Ⅱ・Ⅲコースで適用される例外規定
・「建物建設費」には改装・改修工事も含まれる(FAQ)
・ただし、明らかに研究用途の設備であれば1/2扱いになり得る(FAQ)
・同じ設備でも「研究・試作段階」か「本格生産段階」かの説明が補助率を左右する
4. 対象経費
・旅費(公共交通機関に限る)
・直接人件費(時間単価2,000円上限等の条件あり)
・材料費・消耗品費
・機械装置等(購入・リース等)
・土地造成費・建物建設費(改装・改修含む)/ 賃借料
・外注・委託費(核となる要素すべての委託は不可)
・大学等研究機関との受託(共同)研究費
・その他直接経費(展示会出展費等)
・原則として府内拠点で実施する事業の経費のみが対象(府外拠点分は不可)
・消費税等の公租公課は算定段階で除外
・交付決定前に納品・支払完了した経費は対象外
・事前着手期間中の直接人件費・旅費は対象外
・外注先の成果物が補助事業者に帰属しない場合は対象外
5. 申請スケジュールと審査方式
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 申請受付 | 2026年3月30日(月)〜5月14日(木)17:00必着 |
| 審査方式(Ⅰ) | 書面審査のみ |
| 審査方式(Ⅱ・Ⅲ) | 書面審査+プレゼンテーション審査(予定) |
| 交付決定(Ⅰ) | 2026年7月上旬(予定) |
| 交付決定(Ⅱ・Ⅲ) | 2026年7月中旬(予定) |
| 採択予定件数 | 24件程度(うちスタートアップ5件程度) |
| 事業対象期間 | 交付決定日〜2027年1月29日 |
| 提出方法 | 郵送または持参 |
審査の評価基準
・目標設定の妥当性と市場・社会への影響
・取組の具体性(計画の解像度)
・準備状況(体制・財務・人材・技術等)
・費用対効果と持続可能性(または実用化可能性、地域経済活性化)
政策的加点:スタートアップ該当、良質雇用の創出、京都府の各種認定取得等
※審査は外部有識者等で構成される意見聴取会で行われ、非公開。評価経過・結果に関する問い合わせには応じないとされています。
6. 過去5年の採択データ(2019〜2023年)
| 年度 | 採択合計 | Ⅰ 創生 | Ⅱ 促進 | Ⅲ 本格展開 |
|---|---|---|---|---|
| 2019(令和元) | 42件 | 16 | 13 | 13 |
| 2020(令和2) | 40件 | 11 | 16 | 13 |
| 2021(令和3) | 44件 | 17 | 14 | 13 |
| 2022(令和4) | 55件 | 20 | 20 | 15 |
| 2023(令和5) | 48件 | 21 | 14 | 13 |
毎年40〜55件程度が採択されています。今回の採択予定は24件と過去より少なく、競争率は高まる見込みです。
採択テーマの傾向
製造業系
精密加工、金型・金属加工、プラスチック成形、メッキ、繊維・染色など京都の産業基盤を活かした高付加価値化。量産設備導入や新工場建設がⅢコースで多い。
ライフサイエンス・医療
iPS細胞、創薬、医療機器開発、バイオテクノロジーなど。大学等との共同研究から事業化へ進むパターンが多い。
食品・農業
京野菜、抹茶、地域食材を活かした商品開発。海外市場向けの展開テーマも増加傾向。
伝統産業×新技術
西陣織・友禅・螺鈿などの伝統技術を、新素材・新用途・海外市場向けに応用するテーマ。京都ならではの採択傾向。
IT・DX・IoT
AIビジョン検査、自動走行ドローン、IoTデバイス、SaaSサービス開発など。近年急増。
7. 採択されるためのポイント
個別の採択理由は非公開ですが、公募要領の審査基準と過去の採択傾向から、以下のポイントが重要と考えられます。
① 段階に合ったコース選択
「まだ市場調査の段階なのにⅢコースで申請」は不採択リスクが高い。事業の成熟度に合ったコースを選び、段階的にステップアップする設計が制度趣旨と合致します。
② 目標→計画→体制→効果のロジック一貫性
審査は「目標設定の妥当性→取組の具体性→準備状況→費用対効果・持続可能性」という構造で評価されます。これらが論理的につながっていることが最重要。
③ 京都の地域資源・産業基盤の活用
過去の採択テーマを見ると、京都の伝統産業・大学・研究機関との連携、京都ならではの食材・技術を活かしたテーマが多く採択されています。
④ 政策的加点を意識する
スタートアップ該当、良質雇用の創出、京都府の各種認定制度(経営革新計画等)の取得は審査時に考慮されます。該当する場合は積極的にアピール。
⑤ Ⅱ・Ⅲはプレゼン審査がある
書面だけでなくプレゼンテーション審査があるため、事業の魅力を口頭で伝える準備も必要。経営者自身のビジョンと熱意が問われます。
8. 注意すべき実務ポイント
府内拠点の要件
本社が府外でも、府内に事業所があればそこで実施する事業は応募可能。ただし府外拠点で実施する分の経費は対象外です。登記簿謄本(原本)で拠点の実在確認が行われます。
事前着手の制限
施行日(3月30日)以降であれば事前着手は可能ですが、交付決定前に納品・支払完了した経費は対象外。また事前着手期間中の直接人件費・旅費は一切対象外です。
帳簿・証拠書類の5年保存
補助事業完了の翌年度から5年度間の保存義務。立入調査もあり得ます。取得財産(50万円以上)は台帳管理・処分制限の対象です。
概算払と直接人件費の資金計画
概算払(上限70%)の制度がありますが、直接人件費はすべて精算払い。人件費比率が高い計画では資金繰りの事前設計が重要です。
事業化報告義務
完了翌年度からⅠコースは1年間、Ⅱ・Ⅲコースは5年間の事業化報告が必要。成果発表への協力や採択案件のウェブ公表もあり得ます。
9. まとめ
・京都府独自の大型補助金。3コース制で事業の成長段階に合わせた支援
・補助上限:Ⅰ100万円、Ⅱ1,000万円、Ⅲ3,000万円(グループは倍)
・補助率は原則1/2。建物・量産設備は15%(研究設備は1/2の場合あり)
・申請締切:2026年5月14日 17:00必着。採択予定は24件程度
・Ⅱ・Ⅲコースはプレゼン審査あり
・過去5年で毎年40〜55件採択。製造業、ライフサイエンス、伝統産業×新技術が多い
・府内拠点要件、事前着手の制限、5年間の帳簿保存義務に注意
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