京都エコノミック・ガーデニング補助金2026|最大3,000万円・3コース制・採択傾向を行政書士が解説

京都エコノミック・ガーデニング
支援強化事業 2026

京都府内の中小企業の高付加価値化を段階的に支援。
事業創生から本格展開まで3コース制・最大3,000万円。

3,000万円

Ⅲコース上限

24

採択予定

5/14締切

申請期限

行政書士 潮海俊吾
執筆・監修:行政書士 潮海 俊吾
京都府行政書士会(登録番号19272132号)
補助金サポート実績 105社超 / 採択率73%
▶ プロフィール詳細

本記事の内容
制度概要

3コースの比較

補助率・補助上限(詳細)

対象経費と15%ルール

申請スケジュールと審査方式

過去5年の採択データ

採択されるためのポイント

注意すべき実務ポイント

まとめ

お問い合わせボタン

1. 制度概要

京都エコノミック・ガーデニング支援強化事業は、京都府と(公財)京都産業21が実施する京都府独自の大型補助金です。「事業創生→事業化促進→本格展開」の3段階で中小企業の成長を段階的に支援する設計が最大の特徴。資金支援(補助金)に加え、コーディネータによる伴走支援・広報支援もパッケージとして提供されます。

項目内容
所管京都府 + (公財)京都産業21
予算令和7年度補正予算
対象者京都府内に事業拠点を有する中小企業者(個人事業主含む)
企業グループ代表企業(府内中小企業)+構成企業1者以上。成長分野に該当すること
成長分野AI・半導体、資源・GX、創薬・先端医療、コンテンツ
申請制限1事業者につき1件。「産学公の森推進事業」とは併願不可
申請期間2026年3月30日〜5月14日 17:00必着公募中

2. 3コースの比較

コース段階上限(単独)上限(グループ)内容例審査
Ⅰ 事業創生計画段階100万円200万円データ分析、課題調査、市場調査書面のみ
Ⅱ 事業化促進試作・開発段階1,000万円2,000万円試作品開発、研究開発、販路開拓書面+プレゼン
Ⅲ 本格的事業展開量産・市場投入段階3,000万円6,000万円量産設備投資、生産技術開発、販路開拓書面+プレゼン

事業の成熟度に応じてコースを選択します。Ⅰコースで創生した事業をⅡ→Ⅲとステップアップさせていく設計で、過去に採択された企業が上位コースに再応募するケースも見られます。

3. 補助率・補助上限(詳細)

経費区分補助率
原則(研究開発費、旅費、外注費等)1/2以内
土地造成費・建物建設費(付帯工事含む)15%以内
本格的な生産・販売が主用途の設備(耐用年数7年以上等)15%以内

15%ルールのポイント

・Ⅱ・Ⅲコースで適用される例外規定
・「建物建設費」には改装・改修工事も含まれる(FAQ)
・ただし、明らかに研究用途の設備であれば1/2扱いになり得る(FAQ)
・同じ設備でも「研究・試作段階」か「本格生産段階」かの説明が補助率を左右する

4. 対象経費

旅費(公共交通機関に限る)
直接人件費(時間単価2,000円上限等の条件あり)
材料費・消耗品費
機械装置等(購入・リース等)
土地造成費・建物建設費(改装・改修含む)/ 賃借料
外注・委託費(核となる要素すべての委託は不可)
大学等研究機関との受託(共同)研究費
その他直接経費(展示会出展費等)

重要な制限事項:
・原則として府内拠点で実施する事業の経費のみが対象(府外拠点分は不可)
・消費税等の公租公課は算定段階で除外
・交付決定前に納品・支払完了した経費は対象外
・事前着手期間中の直接人件費・旅費は対象外
・外注先の成果物が補助事業者に帰属しない場合は対象外

5. 申請スケジュールと審査方式

項目日程
申請受付2026年3月30日(月)〜5月14日(木)17:00必着
審査方式(Ⅰ)書面審査のみ
審査方式(Ⅱ・Ⅲ)書面審査+プレゼンテーション審査(予定)
交付決定(Ⅰ)2026年7月上旬(予定)
交付決定(Ⅱ・Ⅲ)2026年7月中旬(予定)
採択予定件数24件程度(うちスタートアップ5件程度)
事業対象期間交付決定日〜2027年1月29日
提出方法郵送または持参

審査の評価基準

目標設定の妥当性と市場・社会への影響
・取組の具体性(計画の解像度)
準備状況(体制・財務・人材・技術等)
費用対効果と持続可能性(または実用化可能性、地域経済活性化)
政策的加点:スタートアップ該当、良質雇用の創出、京都府の各種認定取得等

※審査は外部有識者等で構成される意見聴取会で行われ、非公開。評価経過・結果に関する問い合わせには応じないとされています。

6. 過去5年の採択データ(2019〜2023年)

年度採択合計Ⅰ 創生Ⅱ 促進Ⅲ 本格展開
2019(令和元)42件161313
2020(令和2)40件111613
2021(令和3)44件171413
2022(令和4)55件202015
2023(令和5)48件211413

毎年40〜55件程度が採択されています。今回の採択予定は24件と過去より少なく、競争率は高まる見込みです。

採択テーマの傾向

製造業系

精密加工、金型・金属加工、プラスチック成形、メッキ、繊維・染色など京都の産業基盤を活かした高付加価値化。量産設備導入や新工場建設がⅢコースで多い。

ライフサイエンス・医療

iPS細胞、創薬、医療機器開発、バイオテクノロジーなど。大学等との共同研究から事業化へ進むパターンが多い。

食品・農業

京野菜、抹茶、地域食材を活かした商品開発。海外市場向けの展開テーマも増加傾向。

伝統産業×新技術

西陣織・友禅・螺鈿などの伝統技術を、新素材・新用途・海外市場向けに応用するテーマ。京都ならではの採択傾向。

IT・DX・IoT

AIビジョン検査、自動走行ドローン、IoTデバイス、SaaSサービス開発など。近年急増。

7. 採択されるためのポイント

個別の採択理由は非公開ですが、公募要領の審査基準と過去の採択傾向から、以下のポイントが重要と考えられます。

① 段階に合ったコース選択

「まだ市場調査の段階なのにⅢコースで申請」は不採択リスクが高い。事業の成熟度に合ったコースを選び、段階的にステップアップする設計が制度趣旨と合致します。

② 目標→計画→体制→効果のロジック一貫性

審査は「目標設定の妥当性→取組の具体性→準備状況→費用対効果・持続可能性」という構造で評価されます。これらが論理的につながっていることが最重要。

③ 京都の地域資源・産業基盤の活用

過去の採択テーマを見ると、京都の伝統産業・大学・研究機関との連携、京都ならではの食材・技術を活かしたテーマが多く採択されています。

④ 政策的加点を意識する

スタートアップ該当、良質雇用の創出、京都府の各種認定制度(経営革新計画等)の取得は審査時に考慮されます。該当する場合は積極的にアピール。

⑤ Ⅱ・Ⅲはプレゼン審査がある

書面だけでなくプレゼンテーション審査があるため、事業の魅力を口頭で伝える準備も必要。経営者自身のビジョンと熱意が問われます。

8. 注意すべき実務ポイント

府内拠点の要件

本社が府外でも、府内に事業所があればそこで実施する事業は応募可能。ただし府外拠点で実施する分の経費は対象外です。登記簿謄本(原本)で拠点の実在確認が行われます。

事前着手の制限

施行日(3月30日)以降であれば事前着手は可能ですが、交付決定前に納品・支払完了した経費は対象外。また事前着手期間中の直接人件費・旅費は一切対象外です。

帳簿・証拠書類の5年保存

補助事業完了の翌年度から5年度間の保存義務。立入調査もあり得ます。取得財産(50万円以上)は台帳管理・処分制限の対象です。

概算払と直接人件費の資金計画

概算払(上限70%)の制度がありますが、直接人件費はすべて精算払い。人件費比率が高い計画では資金繰りの事前設計が重要です。

事業化報告義務

完了翌年度からⅠコースは1年間、Ⅱ・Ⅲコースは5年間の事業化報告が必要。成果発表への協力や採択案件のウェブ公表もあり得ます。

9. まとめ

・京都府独自の大型補助金。3コース制で事業の成長段階に合わせた支援
・補助上限:Ⅰ100万円、Ⅱ1,000万円、Ⅲ3,000万円(グループは倍)
・補助率は原則1/2。建物・量産設備は15%(研究設備は1/2の場合あり)
・申請締切:2026年5月14日 17:00必着。採択予定は24件程度
・Ⅱ・Ⅲコースはプレゼン審査あり
・過去5年で毎年40〜55件採択。製造業、ライフサイエンス、伝統産業×新技術が多い
・府内拠点要件、事前着手の制限、5年間の帳簿保存義務に注意

2026年度 補助金総合ガイドはこちら | 京都産業21 公式サイト

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