新事業進出補助金2026|第4回の補助額・要件・採択率を行政書士が解説

新事業進出補助金 2026
第4回公募(最終回)

既存事業のノウハウを活かした新市場進出を最大9,000万円支援。
第4回の要件・採択率・注意点を公募要領に基づき解説します。

9,000万円

補助上限

1/2〜2/3

補助率

6/19

応募締切

行政書士 潮海俊吾
執筆・監修:行政書士 潮海 俊吾
京都府行政書士会(登録番号19272132号)
補助金サポート実績 105社超 / 採択率73%
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本記事の内容
制度概要と第4回スケジュール

補助額・補助率と対象経費

新事業進出の3要件と基本要件

採択データと業種別傾向

申請の流れと注意点

2026年度以降の展望

まとめ

1. 制度概要と第4回スケジュール

中小企業新事業進出補助金は、既存事業と異なる新たな事業への挑戦を支援する制度です。事業再構築補助金の後継として2025年に新設され、新市場・高付加価値事業への進出による企業の成長・拡大と賃上げを促進します。

項目内容
公募回第4回(最終回)
公募開始2026年3月27日(金)
申請受付開始2026年5月19日(火)
応募締切2026年6月19日(木)18:00(厳守)
採択発表(予想)2026年9月頃
事業実施期間交付決定日から14ヶ月以内
全体の採択予定件数全4回で計6,000件程度
最終回:第4回は現行制度の最終公募です。2026年度以降はものづくり補助金と統合され「新事業進出・ものづくり補助金」として実施予定。現行制度で申請できる最後のチャンスです。

2. 補助額・補助率と対象経費

従業員規模補助上限額大幅賃上げ特例
20人以下2,000万円3,000万円
21〜50人4,000万円5,000万円
51〜100人6,000万円7,000万円
101人以上8,000万円9,000万円

※補助率:1/2(地域別最低賃金引上げ特例適用時は2/3)。補助下限額:750万円。収益納付なし。

補助対象経費(10種類)

建物費、構築物費、機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝・販売促進費

持続化補助金やものづくり補助金と異なり「建物費」が対象に含まれる点が大きな特徴です。ただし、建物費を計上する場合はその必要性が厳しく審査されます。

3. 新事業進出の3要件と基本要件

新事業進出の3要件

① 製品等の新規性

自社で初めて製造・提供する製品やサービスであること。同業他社で既に普及しているものは対象外。

② 市場の新規性

これまで取引のなかった顧客層・市場を対象にすること。既存顧客への販売だけでは不十分。

③ 新事業売上高要件

新事業による売上が総売上高の10%以上(または総付加価値額の15%以上)を見込めること。

基本要件(5項目)

  • 付加価値額要件:年平均成長率4.0%以上の増加見込み
  • 賃上げ要件:1人あたり給与支給額を年平均3.5%以上増加
  • 事業場内最賃要件:地域別最低賃金+50円以上
  • ワークライフバランス要件:一般事業主行動計画の策定・公表(全事業者必須)
  • 従業員要件:最低1名以上の従業員(給与支給実績必要)
賃上げ未達の返還リスク:付加価値額要件・賃上げ要件を達成できなかった場合、未達成率に応じて補助金の返還が求められます。ただし全体の営業利益が赤字の場合や天災等の場合は免除されます。

4. 採択データと業種別傾向

公募回応募件数採択件数採択率
第1回3,006件1,118件37.2%
第2回2,350件832件35.4%

業種別の採択率(第1回)

業種採択率傾向
製造業51.9%最も高い
卸売・小売業35%前後平均的
建設業35%前後平均的
宿泊業・飲食サービス業24.4%最も低い

製造業の採択率が突出して高い理由として、設備投資の具体性が示しやすいこと、米国の関税措置への対応として加点(関税加点)が適用されるケースが多いことが挙げられます。第2回では採択案件の約53.6%が関税加点対象でした。

申請額のボリュームゾーン

最も応募が多い価格帯は2,500万〜3,000万円。1,000万〜3,000万円に集中しており、「しっかり投資する新規事業」が前提の補助金です。

5. 申請の流れと注意点

1

GビズIDプライム取得+一般事業主行動計画の公表

それぞれ1〜2週間かかるため、4月中に着手を。

2

認定支援機関の確認書取得

事業計画の妥当性を認定支援機関に確認してもらう必要あり。

3

事業計画書の策定

新事業の新規性・市場性・収益性を具体的な数値で記載。30〜50時間以上かかるケースも。

4

電子申請(5月19日〜6月19日)

締切18:00厳守。直前はシステム混雑のため余裕をもって。

5

オンライン口頭審査

第4回では口頭審査が重視。経営者自身が計画の根拠を説明できることが重要。

6

採択・交付決定・事業実施

採択発表は9月頃。交付決定日から14ヶ月以内に事業完了。

実績報告の期限:補助事業完了日から30日以内に実績報告を提出しないと交付決定が取り消されます。1日でも遅れると補助金が1円も出なくなるため要注意です。
併用制限:申請締切日より16ヶ月以内にものづくり補助金に採択・交付決定を受けた事業者は対象外です。

6. 2026年度以降の展望

2026年度以降、新事業進出補助金はものづくり補助金と統合され、「新事業進出・ものづくり補助金」として実施される方針が示されています。統合後の詳細は未公表ですが、新事業進出の要件は大きく変わらないと見込まれています。

第4回が現行制度の最終公募です。統合後は申請枠の構成や審査基準が変わる可能性があるため、現行制度での申請を検討している方は第4回での申請をお勧めします

7. まとめ

第4回のポイント

・補助上限2,000万〜9,000万円、補助率1/2(特例で2/3)
・応募締切は2026年6月19日(木)18:00、建物費も対象
・新事業の3要件(製品の新規性・市場の新規性・売上高10%以上)が必須
・採択率は35〜37%。製造業は51.9%と高いが飲食は24.4%
・口頭審査あり。経営者自身が説明できることが重要
第4回が最終回。2026年度以降はものづくり補助金と統合予定

本記事は、2026年3月27日公開の第4回公募要領に基づき作成しています。公募要領は改訂される場合がありますので、申請時には最新版をご確認ください。

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